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【NFCのモバイル決済とは?】店舗が導入するメリットや活用方法を徹底解説!

2024年12月24日

NFC技術とモバイル決済の関係性について知りたい

店舗がモバイル決済を導入するメリットについて知りたい

店舗を運営されている方、あるいは新たに現金以外の決済サービスの導入を検討している方の中には、このように考えている方も多いのではないでしょうか。

NFC技術は、今やモバイル決済をはじめ様々な分野に活用されており、情報伝達の効率化によって多くのビジネスの活性化に役立っています。

そこで今回は、NFCとモバイル決済をテーマに、NFCとモバイル決済の関係性や店舗がNFCモバイル決済を導入するメリット、デメリットについてご紹介します。

店舗でモバイル決済の導入を検討している方、NFC技術に興味 / 関心がある方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください!

また、NFCタグの使い方については「【NFCタグの使い方とは?】内部の仕組みや構造、具体的な事例などをご紹介!」にてご紹介しているので、ぜひこちらもご覧ください!

NFCとは?

まずはじめに、NFCについてご紹介します。

NFCとは、Near Field Communicationの略称で、近距離無線通信技術を指す言葉です。

世の中には、オンラインで情報伝達を行う技術は数多く存在しますが、NFCはその中でも近距離に特化した無線通信技術である点が特徴で、数mm〜数cm程度の距離でのみ情報共有を行うことができます。

現代では、モバイル決済をはじめ、交通系ICカードや入退室管理システム、デバイス間のデータ転送など、様々な用途で活用されています。

また、安全性の面でも高度なセキュリティ対策が施されており、データの暗号化に加えて近距離でのみ情報交換ができるという点も物理的なセキュリティ対策となっています。

NFCについては「【NFCタグとは?】具体的な仕組みや活用方法、世の中の事例などをご紹介!」にてご紹介しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください!

NFCとモバイル決済の関係性

次に、NFCとモバイル決済の関係性についてご紹介します。

結論から述べると、モバイル決済によって瞬時に決済を完了させることができるのは、NFC技術が搭載されているからです。

交通ICカードやクレジットカードでの決済は、内部のNFCチップが決済端末と連携することで情報送信(決済に関する情報の伝達)が完了する仕組みとなっており、スマホでのモバイル決済もこれと同様の仕組みが土台となっています。

モバイル決済は、実際に現金のやり取りを行うことなく金額の受送信を行うことができるという交通ICカードやクレジットカードのメリットに加え、物理的なカードが不要となるというメリットが加わっています。

モバイル決済技術が確立しているからこそ、私たちは現金や物理的なカードを持ち歩くことがなくても、容易に決済することができるようになっているのです。

また、NFCによってできることについては「【NFCタグで何が出来る?】具体的な活用方法や今後の可能性について徹底解説!」にてご紹介しているので、ぜひこちらもご覧ください!

NFCには種類がある

ここでは、NFCの種類について解説します。

NFCには、大きく分けて以下の3つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

  • Type-A
  • Type-B
  • Type-F

上記の中でも「Type-F」はSonyが開発したNFC技術「Felica」を指すもので、日本国内で利用されているNFCの多くは「Type-F」となっています。

そんな「Type-F」のNFCは、その他のNFCよりもセキュリティ面や情報伝達速度が早いという特徴があり、多くのビジネスに役立っていると言えます。

NFCとFelicaについては「【NFCとFelicaの違いとは?】機能や用途、ビジネスにおける活用シーンについてご紹介!」にてご紹介しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください!

店舗がNFCモバイル決済を導入するメリット

本項目では、店舗がNFCモバイル決済を導入するメリットについて、以下の4つをご紹介します。

  1. 決済処理がスムーズになる
  2. 売上管理が自動化される
  3. 現金を持っていない層を取り込める

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【スマホで広がるNFCタグの活用法】便利でスマートな生活を実現しよう!

①決済処理がスムーズになる

店舗がNFCモバイル決済を導入するメリットの1つ目は「決済処理がスムーズになること」です。

言わずもがなですが、NFCによってモバイル決済を導入することができれば、決済処理にかかる時間や手間を大幅に削減することができます。

特に現金のみを扱っている店舗では、お金の受け取りやレジでの締め作業に時間がかかる上、受け取りのミスによって決済の計算に誤りが生じるなどのリスクもあります。

その点モバイル決済であれば、専用の端末を利用するだけなので、時間や手間を大きく削減することができるでしょう。

②売上管理が自動化される

2つ目は「売上管理が自動化されること」です。

NFCモバイル決済システムは、取引データを自動的にデジタル化して記録することができるため、従業員がいちいち金額の取引を行う必要がなくなります。

また、日次や週次、月次の売上集計に手間がかからず、経理処理も圧倒的に効率化することができます。

従業員が計算することによるミスや機械操作のエラーなどのリスクを考えると、NFC技術による正確な通信技術を土台として売上管理を自動化するメリットは大きいと言えるでしょう。

③現金を持っていない層を取り込める

3つ目は「現金を持っていない層を取り込むことができること」です。

日本を含め世界では、キャッシュレス決済化が著しく進んでおり、中にはキャッシュレス決済のみを扱っている店舗もあります。

そんな時代の潮流に合わせて、顧客も現金を持ち歩かないという方も増えており、お店がキャッシュレスに対応しているかどうかという点は、今や多くの人が気にする点となっています。

キャッシュレス決済を導入することができれば、現金を持ち歩かないという層も顧客として確保することができるでしょう。

店舗がNFCモバイル決済を導入するデメリットと注意点

次に、店舗がNFCモバイル決済を導入するデメリットと注意点について、以下の4つをご紹介します。

  1. 導入に費用と手間がかかる
  2. システム障害のリスクがある
  3. カード会社への手数料が発生する

実際にNFCモバイル決済を導入しようと考えている方は、ぜひこれらのポイントだけは覚えておいてください。

①導入に費用と手間がかかる

店舗がNFCモバイル決済を導入するデメリットと注意点の1つ目は「導入に費用と手間がかかること」です。

NFCモバイル決済の導入には、まず決済端末の購入費用が必要となり、一般的な端末で5万円から20万円程度の初期投資が発生します。

加えて、既存で利用しているシステム等と特別な連携が必要な場合は、追加で費用がかかる場合もあります。

また、新しいシステムを導入することによる、スタッフへの研修や育成の手間がかかる点も覚えておくと良いでしょう。

②システム障害のリスクがある

2つ目は「システム障害のリスクがあること」です。

NFCモバイル決済は、インターネットに接続して利用する必要があるため、停電などのトラブルによってシステム障害が発生すると適切に利用できなくなる場合があります。

また、週末や繁忙期など、決済件数が増加する時期にシステムがダウンしてしまうと、一時的にモバイル決済が使用できなくなるケースもあります。

システム障害が起こる確率はそこまで高くはありませんが、そのような事態も事前に想定しておくことが重要です。

③カード会社への手数料が発生する

3つ目は「カード会社への手数料が発生すること」です。

カードなどのキャッシュレス決済は、顧客の負担が減るというメリットがある一方で、利用するカード会社などへ手数料が発生します。

VisaやMastercardなどのクレジットカード決済の場合、手数料として2.99%のお金がかかるため、現金での受け取りと比較するとお店に残るお金の額が減ってしまいます。

店舗がNFCモバイル決済を導入する際の手順

ここでは、店舗がNFCモバイル決済を導入する際の手順について、以下の3つのステップに分けてご紹介します。

  1. 決済端末の提供元に問い合わせる
  2. 信用度の確認が行われる
  3. 届いた端末を設置する

①決済端末の提供元に問い合わせる

店舗がNFCモバイル決済を導入する際の手順の1つ目は「決済端末の提供元への問い合わせ」です。

モバイル決済用の端末を提供している会社は複数あり、主な提供元としては大手クレジットカード会社や専門の決済代行会社、通信キャリアなどがあります。

端末を依頼する際には、対応決済ブランドや手数料率、入金サイクル、端末の機能や費用などを比較することが重要です。

複数の提供元の会社に問い合わせてみると良いでしょう。

また、この時点で具体的な手順や導入までの期間等についても聞いておくことをオススメします。

②信用度の確認が行われる

2つ目は「信用度の確認」です。

実際に端末の依頼先を決めたら、店舗としての信用度の確認が行われます。

この審査では、店舗の営業実績や財務状況、代表者の信用情報などが確認され、法人登記簿謄本や決算書、営業許可証、代表者の本人確認書類などの書類が必要となる場合があります。

審査には、通常1〜2週間程度の時間がかかります。

③届いた端末を設置する

3つ目は「届いた端末の設置」です。

審査に通過すると、契約書類の取り交わしを経て決済端末が店舗に届きます。

端末の設置では、まずインターネット環境の整備が必要であるため、有線LANや無線LANの接続設定、セキュリティ設定などが必要となります。

NFCモバイル決済に関するよくある質問

最後に、NFCモバイル決済に関するよくある質問と回答について、以下の3つをご紹介します。

  1. 利用できるブランドや種類にはどんなものが挙げられますか?
  2. 利用時にエラーが発生したらどうすればいいですか?
  3. 導入費用はどれくらいですか?

①利用できるブランドや種類にはどんなものが挙げられますか?

国際ブランドのクレジットカードとしては、VISAやMastercard、American Express、JCBなどが主要なものとして挙げられ、電子マネーでは、楽天Edyやnanaco、WAONなどが一般的です。

決済可能なブランドの種類は、顧客の満足度に影響する要素でもあるため、端末の提供元の会社を選ぶ際に事前に確認しておくことが重要です。

②利用時にエラーが発生したらどうすればいいですか?

利用時のエラー対応については、まず表示されているエラーコードを確認し、エラーの種類を特定することが重要です。

一般的なエラーとしては、通信エラーやカードの読み取りエラー、残高不足などがあります。

通信エラーの場合は、ネットワーク接続を確認し、必要に応じて端末の再起動を行います。

また、カード読み取りエラーでは、カードを再度かざすか、別の決済手段への切り替えを提案すると良いでしょう。

③導入費用はどれくらいですか?

決済端末の購入費用は、基本的な据置型の端末で5万円から20万円程度、モバイル型の小型端末で2万円から10万円程度です。

また、レンタルの場合はレンタル費用がかかり、通信費も1,000円から3,000円程度発生します。

た、決済手数料として取引金額の2%〜5%程度がかかります。

NFCに関するご相談は、株式会社ワールドビジネスサプライへ

いかがでしたでしょうか。

今回は、NFCとモバイル決済をテーマに、NFCとモバイル決済の関係性や店舗がNFCモバイル決済を導入するメリット、デメリットについてご紹介しました。

モバイル決済は、今や導入していない店舗が少数派になりつつあり、国際的な観点からもキャッシュレス決済が主流となっています。

導入することで発生する一時的な費用もありますが、長期的な視点で考え、導入することによるメリットについても考えてみることをオススメします。