お知らせ

INFORMATION

【NFCタグの作り方とは?】設定方法や具体的な手順についてプロが解説!

2025年01月27日

NFCタグを自分で作りたい

NFCタグを自分で作る方法が知りたい

NFCに興味がある方、あるいはNFCを使用してビジネスを効率化させたいという方の中には、このように考えている方も多いのではないでしょうか。

既に日常生活やビジネス面における様々な場面で活用されているNFCタグは、今後さらに幅広い分野で活用されることが期待されています。

そこで今回は、NFCタグの作り方に焦点を当て、NFCを作る際に必要なものや具体的な作り方、NFCタグでできることなどについてご紹介します。

NFCの作り方が知りたい、NFCによってビジネスを拡大させたいという方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

また、NFCの使い方については「【NFCタグの使い方とは?】内部の仕組みや構造、具体的な事例などをご紹介!」にてご紹介しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください!

NFCタグとは?

まずはじめに、NFCタグについてご紹介します。

NFC(Near Field Communication)タグとは、近距離無線通信技術が搭載されたタグのことを指し、デバイスと近づけることで情報共有することができます。

デバイスと近づけることで情報共有ができる距離は数cm〜数mm程度と、非常に近い距離となっており、限られた距離でのみ作動する点がセキュリティを強化しています。

NFCタグには大きく分けて以下の3つの種類が存在し、それぞれ通信速度や処理能力が異なります。

  • NFC Type – A
  • NFC Type – B
  • NFC Type – F

また、NFCの関連キーワードとして「Felice」を聴く人も多いかと思いますが、これは「NFC Type – F」と同義であり、ソニー株式会社が開発したNFCとなっています。

NFCとFelicaについては「【NFCとFelicaの違いとは?】機能や用途、ビジネスにおける活用シーンについてご紹介!」にてご紹介しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください。

【関連記事】
【NFCタグとは?】具体的な仕組みや活用方法、世の中の事例などをご紹介!
【NFCタグの使い方とは?】内部の仕組みや構造、具体的な事例などをご紹介!

NFCタグは自分で作れる?

では、そんなNFCタグは、素人でも自分で作ることができるのでしょうか?

結論から述べると、NFCタグ自体を自分で作ることはできませんが、NFCタグに情報を読み込ませ、それを実際に使用することは可能です。

一見作り方が複雑そうなNFCタグも、仕組みは案外シンプルであり、NFCタグ自体を購入すればすぐに活用することができます。

NFCタグを作る際に準備するものとNFCタグの作成手順については、次章以降でご紹介します。

また、NFCタグの活用事例については「【NFCタグの活用事例】家事や育児の時短に!学校や会社でも使えるNFCタグの魅力!」にてご紹介しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください!

NFCタグを作る際に準備するもの

次に、NFCタグを作る際に準備するものについて、以下の3つをご紹介します。

  1. データが入っていないNFCタグ
  2. NFCに対応しているデバイス
  3. NFCタグをプログラムするアプリケーション

①データが入っていないNFCタグ

NFCタグを作る際に準備するものの1つ目は「データが入っていないNFCタグ」です。

空のNFCタグとは、まだ何の情報も書き込まれていない状態のICチップが埋め込まれたステッカーやカードを指します。

NFCタグを作る際は、データをNFCタグに読み込ませる必要があります。

大きさや形状、対応規格などはさまざまですが、必要な容量や用途を考慮して選ぶとよいでしょう。

②NFCに対応しているデバイス

2つ目は「NFCに対応しているデバイス」です。

NFCタグに情報を書き込む際は、NFC機能を備えたデバイスが必須です。

一般的にはスマートフォンが最も手軽ですが、モデルやOSバージョンによってはNFCをサポートしていない場合もあるため、事前に確認しておくことが重要です。

iPhoneやAndroidの場合は、比較的新しい機種であればほぼ搭載されていますが、一部機能に制限がある可能性もあります。

③NFCタグをプログラムするアプリケーション

3つ目は「NFCタグをプログラムするアプリケーション」です。

NFCタグにデータを書き込むには、対応するアプリケーションが必要です。

「NFC Tools」や「Trigger」など、NFCタグの読み書きを直感的な操作で行える無料アプリは多く存在します。

これらの3つが揃えば、いよいよNFCタグの作成に進むことができます。

NFCタグの作成手順

次に、NFCタグの作成手順について、以下の5つのステップに分けてご紹介します。

1, 必要なものを用意する
2, NFC読み取り専用のアプリを用意する
3, アプリを起動し、必要な情報を書き込む
4, スマホとタグを近づけ、データを送信する
5, テストして確認する

①必要なものを用意する

NFCタグの作成手順の1つ目は「必要なものを用意すること」です。

前章でご紹介したものを用意し、NFCタグに読み込ませるデータも事前に用意しておくと良いでしょう。

前述したように、データを読み込ませるNFCタグには、大きさや形状において様々な種類があるため、目的と用途を考えて選ぶことをオススメします。

②NFC読み取り専用のアプリを用意する

2つ目は「NFC読み取り専用のアプリを用意すること」です。

前述したように、NFCタグに情報を読み取らせるためには、専用のアプリケーションが必要となります。

「NFC Tools」や「Trigger」、「NFC Writer」など、基本的な機能を備えた無料アプリが多数あるため、目的や操作性に合わせて選ぶとよいでしょう。

③アプリを起動し、必要な情報を書き込む

3つ目は「アプリを起動し、必要な情報を書き込むこと」です。

アプリを立ち上げたら、実際に書き込みたい情報を入力します。

ウェブサイトへ誘導したいといった場合はURL、名刺代わりに使いたいという場合であれば自分の連絡先やSNSリンクを登録するなど、利用目的に応じて自由に設定が可能です。

さらに、IoT機器をコントロールしたり、スマートフォンの特定機能を自動的に切り替えたりといった便利なアクションを仕込むことも可能です。

④スマホとタグを近づけ、データを送信する

4つ目は「スマホとタグを近づけ、データを送信すること」です。

情報の入力が終わったら、いよいよタグへの書き込み作業に移ります。

スマートフォンをNFCタグにかざす際は、デバイス内部のアンテナ位置を意識して、タグに正しく接触させることがポイントです。

感覚としては、ICカードを改札にタッチするような感覚です。

⑤テストして確認する

5つ目は「テスト確認」です。

情報の転送が完了したら、実際に対象のNFCタグを利用して正しく情報が読み込まれているかどうかを確認します。

きちんと動作しない場合は、入力した情報が間違っているか、アプリの設定が誤っている可能性がありますので、再度書き込みを行う必要があるでしょう。

NFCタグで何ができる?

ここでは、NFCタグでできることについて、以下の3つをご紹介します。

1, アプリ等の自動起動
2, IoT機器の電源の起動
3, 連絡先や限定情報の共有

冒頭でもご紹介した通り、NFCの技術は既に日常生活における様々な場面で活用されており、公共交通機関で利用するICカードを初め、クレジットカードやスマホでのタッチ決済にも、NFCが関係しています。

ここでは、実際に皆様が今後活用するであろう分野に焦点を当ててご紹介します。

①アプリ等の自動起動

NFCタグでできることの1つ目は「アプリ等の自動起動」です。

NFCタグに特定のアプリを起動するような指示を登録しておけば、スマホをかざすだけで該当アプリをすぐに立ち上げることができます。

たとえば、会議室に貼り付けておいて、社内ビデオ会議ツールを一瞬で開くように設定することもできますし、店舗やイベント会場でも、会員アプリや紹介動画を素早く表示する仕組みを作れば、ユーザーの興味を引きやすくなります。

スマホアプリにおけるマーケティングも拡大している現代において、ユーザーの手間をかけることなくアプリやWebサイトを開くような仕組みを搭載することは、ビジネスの効率を上げる上で非常に重要なポイントとなるでしょう。

②IoT機器の電源の起動

2つ目は「IoT機器の電源の起動」です。

NFCタグを活用すれば、スマート家電やIoT機器の電源操作も簡単に行うことができます。

例えば、帰宅時に玄関でスマホをかざすと照明やエアコンの電源がオンになる、といった動作を行うことも可能です。

また、寝る前にスマホをかざすだけで室内の電気が消えるような仕組みにしておくことも、日常の利便性を向上させる1つのアイデアと言えるでしょう。

③連絡先や限定情報の共有

3つ目は「連絡先や限定情報の共有」です。

NFCタグを名刺代わりに使えば、紙を渡さずに瞬時に連絡先やSNSアカウントへ誘導できるため、デジタル名刺としての活用が可能です。

現代は、単なる紙の名刺以外にも自身を紹介する手段が多くあるため、オンラインでのデータ送信は大いに役立ちます。

また、展示会やイベントでも、NFCタグをかざした来場者に限定クーポンや詳細な商品情報を直接配信できる仕組みを作れば、紙媒体のコスト削減と同時に利用者の興味を引く工夫にもなるでしょう。

NFCタグを活用してビジネスを効率化させよう

いかがでしたでしょうか。

今回は、NFCタグの作り方に焦点を当て、NFCを作る際に必要なものや具体的な作り方、NFCタグでできることなどについてご紹介しました。

本記事でもご紹介したとおり、NFCタグは個人でも簡単に作ることができ、その仕組み自体がビジネスに大いに役立つことも多々あります。

個人だけでなく企業としてもNFCタグを活用することができれば、新たな顧客獲得やビジネスの効率化という面で大きな効果を発揮するでしょう。

また、株式会社ワールドビジネスサプライでは、企業や個人事業主の方に向けてNFCタグの活用や導入を支援しています。

NFCタグをビジネスに活かす方法について知りたい、NFCタグ自体についてより詳しくなりたい、という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ご連絡お待ちしております。