【マイナンバーカードにもNFC?】具体的な仕組みや活用方法、トラブルなどをご紹介!
「マイナンバーカードにもNFC技術が搭載されているの?」
「マイナンバーカードの仕組みや今後について知りたい」
NFCやマイナンバーカードについて関心がある方の中には、このような疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
マイナンバーカードは、本人を証明するための身分証という位置付けで国民一人一人が保有することが推奨されているもので、今や全国民の8割以上が保有しているとされています。
そこで今回は、そんなマイナンバーカードについて、搭載されているNFCや具体的な仕組み、マイナンバーカードとNFCに関するよくある質問についてご紹介します。
ここ数年で国民一人一人に提供されているマイナンバーカードに搭載されているNFCについて詳しく知りたいという方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。
NFCとは?
まずはじめに、NFCについて簡潔にご紹介します。
NFCとは、Near Field Communication の頭文字を組み合わせた言葉で、無線通信によって2つのデバイス間で情報を交換することができる技術のことを指し、日本語に訳すと「近距離無線通信技術」となります。
NFCは、非常に小さなチップとして様々なものに組み込むことができるようになっており、マイナンバーカードをはじめ、ICカードやクレジットカードなどにも搭載されています。
ICカードやクレジットカードによってタッチ決済ができるのは、実はこのNFCの技術のおかげなのです。
NFCについてより詳しく知りたいという方は「【NFCタグとは?】具体的な仕組みや活用方法、世の中の事例などをご紹介!」にてご紹介しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください。
NFCとFelicaの違い
次に、NFCとFelicaの違いについてご紹介します。
結論から述べると、FelicaはNFCの一種であり、ソニー株式会社が開発したNFC技術のことを指します。
NFCは、その反応速度やセキュリティ面の違いから大きく分けて3つの種類に分けられています。
- NFC Type – A
- NFC Type – B
- NFC Type – F
「NFC Type – F」と呼ばれているのが、いわゆるFelicaで、ほかのNFCと比較して反応速度やセキュリティ面が優れているという特徴があります。
ちなみに、世界ではあまり「NFC Type – F」は普及はしていないものの、Suicaをはじめとした日本のICカードなどには、Felicaが搭載されています。
NFCとFelicaについては「【NFCとFelicaの違いとは?】機能や用途、ビジネスにおける活用シーンについてご紹介!」にて詳しく解説しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください。
NFCタグでできること
次に、NFCタグでできることについてご紹介します。
前述したように、NFCには、無線通信によって2つのデバイス間で情報を交換することができる技術が搭載されています。
通信距離は数mm〜1cm程度と非常に近い距離での通信のみできる仕組みとなっており、Bluetoothなどの情報通信技術よりも範囲が狭く設計されています。
そんなNFCの最大の強みは無論その情報通信技術によって瞬時に情報の交換ができる点にあります。
具体例としては、スマートフォンの設定変更やWi-Fiへの接続、アプリの起動など、普段手間のかかる作業などが挙げられ、業務や情報収集の効率化の面でも活用されることが期待されています。
NFCタグでできることについては「【NFCタグで何が出来る?】具体的な活用方法や今後の可能性について徹底解説!」にて詳しく解説しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください!
そもそもマイナンバーカードとは?
ここでは、改めてマイナンバーカードについてご紹介します。
冒頭でもご紹介した通り、マイナンバーカードは各個人が保有することができる本人確認用身分証明書です。
現在では個人での所有は義務付けられてはいないものの、多くのサービスや公共機関での手続き等で必要な場面が多くなっており、保有する人は右肩上がりに増えています。
そんなマイナンバーカードには、各個人専用の12桁の番号が付与されており、社会保障や税金、災害対策等の分野における行政および国民双方の手続きの負担を軽減させる役割があります。
また、国民側の身近なメリットとしては、マイナンバーカード自体が本人確認の際の証明書となることや健康保険証として使用できること、さらにはコンビニで各種証明書を簡単に受け取ることができるなどの点が挙げられます。
マイナンバーカードにNFCが搭載されるとどうなる?
では、マイナンバーカードにNFCが搭載されることでどのようなことが可能となっているのでしょうか。
ご存知の通り、マイナンバーカードは単なる物理的なカードとしての機能だけでなく、NFCが搭載されていることで以下のようなことができるようになっています。
- スマートフォンによる情報の読み取り
- 健康保険証に関する情報の搭載
- 行政サービスの利用の簡略化
- 本人確認の簡略化
私たちの身の回りには、本人確認を要する手続きや申請が数多くありますが、マイナンバーカードで本人の証明がより簡潔にできるようになったことで、それらの多くを簡単に済ませることができるようになっています。
また、NFCタグの使い方については「【NFCタグの使い方とは?】内部の仕組みや構造、具体的な事例などをご紹介!」にてご紹介しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください!
マイナンバーカードとNFCに関するよくある質問
本項目では、マイナンバーカードとNFCに関するよくある質問について、以下の5つをご紹介します。
- どのスマートフォンでNFC読み取りができますか?
- マイナンバーカードのNFC機能で何ができますか?
- NFCで読み取る際のセキュリティは大丈夫ですか?
- NFCの読み取りがうまくいかない場合はどうすればよいですか?
- NFCでマイナンバー(12桁の番号)自体は読み取れますか?
①どのスマートフォンでNFC読み取りができますか?
iPhoneの中でNFCを読み取ることが可能な機種は、iPhone Xs以降の機種、iPhone SE 第二世代以降の機種となっています。
とは言え、iPhone7やiPhone8以前のiPhoneの場合は専用のアプリをインストールすることで読み取ることができるようになります。
iPhoneをNFCについては「【iPhoneでNFCタグを使用する方法】設定や読み取り方法、操作などを徹底解説!」にてより詳しくご紹介しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください!
②マイナンバーカードのNFC機能で何ができますか?
マイナンバーカードにNFC機能が搭載されていることで、以下のような点が可能となっています。
- スマートフォンによる情報の読み取り
- 健康保険証に関する情報の搭載
- 行政サービスの利用の簡略化
- 本人確認の簡略化
- オンラインでの確定申告
- 銀行口座の開設時の本人確認
③NFCで読み取る際のセキュリティは大丈夫ですか?
マイナンバーカードのNFCには高度なセキュリティ機能が搭載されており、ICチップ内のデータは高度な暗号化技術で保護されています。
また、データの改ざんを防ぐための技術も実装されており、セキュリティ面での信頼性は高く保たれています。
④NFCの読み取りがうまくいかない場合はどうすればよいですか?
まずは、iPhoneの機種について確認することが第一です。
先ほどご紹介した機種でも読み取ることができないという場合は、スマートフォンのNFC機能が有効になっているか確認してください。
また、スマートフォンのカバーが厚い場合は、カバーを外して試すことで読み取りができる場合もあります。
それでも読み取りができないという場合は、一度スマートフォンの電源を落とし、再起動してみてください。
【関連記事】
・【スマホで広がるNFCタグの活用法】便利でスマートな生活を実現しよう!
⑤NFCでマイナンバー(12桁の番号)自体は読み取れますか?
マイナンバー(12桁の番号)自体はNFCでは読み取ることができず、プライバシー保護の観点から意図的に制限されている仕様となっています。
NFCで読み取れるのは、利用者証明用電子証明書や署名用電子証明書などの認証情報のみとなっています。
NFCタグに関するお悩みは、株式会社ワールドビジネスサプライへ
いかがでしたでしょうか。
今回は、NFC技術とマイナンバーカードに焦点を当て、搭載されているNFCや具体的な仕組み、マイナンバーカードとNFCに関するよくある質問などについてご紹介しました。
NFC技術は、マイナンバーカードの他にも、今後様々な場面で活用されることが予想されているため、NFCについてより理解を深めたいという場合はぜひ他の記事もみてみてください!
また、NFCに関するご相談はいつでも株式会社ワールドビジネスサプライへご連絡ください。