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【NFCとRFIDの違いは?】それぞれの特徴やメリット、デメリットを解説!


NFCとRFIDの違いは?

メリットやデメリットを知りたい

NFCとRFIDの違いを知りたいと考えている方の中には、このような疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

NFCとRFIDは、読み取り距離や通信方式などに違いがあり、それぞれ適切な利用シーンが異なります。

そこで今回は、NFCとRFIDの違い、それぞれのデメリットやメリットなどについてご紹介します。

また、株式会社ワールドビジネスサプライでは、NFC技術を活用した事業拡大や効率化支援を行っています。

NFC技術について相談したい、事業に関して相談したい、という場合は、ぜひ一度お気軽にご連絡ください!

NFCとRFIDの違い まずはじめに、NFCとRFIDの違いについて、以下の3つに分けて解説します。 読み取り距離 通信方式 スキャン方式  

①読み取り距離

NFCとRFIDの違いの1つ目は「読み取り距離」です。

RFID(Radio Frequency Identification)は電波を利用して、数センチから最大数メートル以上離れた場所にあるタグの情報を読み取ることが可能です。

一方で、NFC(Near Field Communication)は通信距離が非常に短く、数センチ以内の近距離でしか通信ができません。

RFIDは物流管理や商品の棚卸しなど、広い範囲を一括で読み取る用途に向いています。

一方、NFCはスマートフォンの決済や交通系ICカードなど、意図的に近づけて使うシーンに適しています。

 

②通信方式

2つ目は「通信方式」です。

RFIDの通信方式は、電磁誘導方式と電波方式の2種類があります。

電磁誘導方式は、スキャナーとタグの間でやりとりを行う方式で、コンクリートや木材などの非伝導体の影響を受けにくく、さまざまな環境下で使用できます。

電波方式は、電波で情報のやりとりを行う方式で、電磁誘導方式と同様に非伝導体の影響を受けにくいですが、無線LANやBluetoothなどの影響を受けやすいです。

なお、NFCは、電磁誘導方式を採用しています。

 

③スキャン方式

3つ目は「スキャン方式」です。

RFIDは、一括スキャンが可能で、複数のタグを同時に読み取ることができます。

そのため、物流や在庫管理などの大量の情報を効率よく処理する場面に向いています。

一方、NFCは、1対1のスキャンが基本で、1回の読み取りで1つのデバイスやカードしか認識できません。

NFCはスキャンの範囲は狭いですが、読み取り精度が高く、スマートロックや電子決済などの近距離で正確な認証が求められるシーンに適しています。

NFCの特徴

次に、NFCの特徴について解説します。

NFCは、数センチと非常に短い通信距離が特徴です。

NFCの規格には、以下の4つがあります。

  • Type-A
  • Type-B
  • Type-F
  • Type-V

短距離通信のため、セキュリティが高く、電子決済や入退室管理など、本人確認が必要なシーンに多く利用されています。

また、NFCはスマートフォンやICカードなどに搭載されており、読み取り端末とワンタッチで通信が可能です。

1対1の通信方式のため、誤作動が起きにくく扱いやすい点も魅力です。

アプリ不要で簡単に利用できるケースもあり、日常生活で気軽に使える利便性の高さが評価されています。

RFIDの特徴

次に、RFIDの特徴について解説します。

RFIDで使用される周波数帯は、大きく分けて以下の4種類です。

  • LF帯
  • HF帯
  • UHF帯
  • マイクロ波帯

周波数により、読み取り距離や通信精度が異なります。

NFCに比べて通信距離が長く、数センチ〜数メートルの範囲で読み取りが可能で、複数タグを一括スキャンできるのが特徴です。

また、読み取り対象に直接触れる必要がないため、段ボールや袋の中の商品情報も取得でき
ます。

主に物流/小売/医療などの業界で導入されており、人の手を介さずに大量のデータ処理が可能な点が強みです。

NFCのデメリット

次に、NFCのデメリットについて解説します。

NFCは、通信距離が非常に短く、基本的には数センチ以内でしか通信できないため、用途が限られる点がデメリットです。

NFCを使う際は、デバイス同士を接触させなければなりません。

また、RFIDと比較して一度に読み取れる情報が少なく、複数タグの同時スキャンには不向きです。

さらに、NFCを使うためには対応する機器が必要であり、古い端末や一部のシステムでは利用できないケースもあります。

便利な反面、用途が限られる点がデメリットといえるでしょう。

RFIDのデメリット

次に、RFIDのデメリットについて解説します。

RFIDは、数メートル離れた場所からでも読み取れるため、不正アクセスや情報漏洩のリスクがある点がデメリットです。

また、金属や水に弱く、環境によっては読み取り精度が低下する場合があります。

NFCに比べて導入コストが高くなる傾向があり、高性能なリーダーやアンテナを使うシステムでは初期投資が大きくなります。

用途によっては導入メリットよりもデメリットが大きくなるケースもあるでしょう。

NFCのメリット

次に、NFCのメリットについて解説します。

NFCのメリットは、通信距離が短いため、セキュリティ性が高く、安心して使える点です。

通信距離が数センチ程度に限定されているため、意図しない読み取りがされにくく、不正利用のリスクが抑えられます。

また、スマートフォンやICカードなど、身近な端末で利用できる手軽さも魅力です。

読み取りが高速で、端末をかざすだけで認証や決済が完了するため、スムーズな操作が可能です。

交通機関や電子マネー、スマートロックなど幅広いシーンで活用されています。

RFIDのメリット

次に、RFIDのメリットについて解説します。

RFIDのメリットは、複数タグを一括で読み取れる点と、非接触かつ広い範囲で通信できる点です。

読み取り距離が数メートル程度と長く、人手を介さず、棚に置かれた商品や流通中の荷物などのデータを取得できます。

また、タグ同士の位置や向きが多少ずれていても読み取り可能なため、業務効率が向上します。

物流/倉庫管理/在庫管理/医療現場など、大量の物品を扱う分野でとくに力を発揮する技術です。

NFCの活用事例

次に、NFCの活用事例について紹介します。

NFCの活用事例には、モバイル決済や交通機関の乗車券が挙げられます。

スマートフォンやICカードを利用して、非接触で決済や乗車が可能です。

また、NFCタグを活用したアクセス管理にも利用されており、オフィスの入退室管理やホテルの部屋の鍵として使用されています。

さらに、イベントやプロモーションでのチケット管理にも利用され、参加者が簡単に入場できる仕組みとして注目されています。

NFCは、スムーズで迅速な認証ができるうえに、セキュリティ面でも安心です。

RFIDの活用事例

最後に、RFIDの活用事例について紹介します。

RFIDは、物流や在庫管理において広く活用されています。

たとえば、倉庫内での商品のトラッキングや配送の管理、リアルタイムでの位置確認や在庫管理が可能です。

さらに、小売業界では、RFIDを活用した商品棚の在庫チェックなどにも使用されています。

また、RFIDは動物識別や工具の持ち出し管理、医療業界での患者情報管理にも導入され、効率的かつ正確なデータ管理を実現しています。

NFCに関するご相談は、ワールドビジネスサプライへ

いかがでしたでしょうか。

今回は、NFCとRFIDの違いや、それぞれのメリットやデメリットなどについてご紹介しました。

本記事でもご紹介した通り、NFCとRFIDは読み取り距離や通信方式などに違いがあり、活用シーンも異なります。

株式会社ワールドビジネスサプライでは、NFC技術を活かしたさまざまな機器を提供しています。

NFCに関してご相談したいという方は、いつでもお気軽にご連絡ください!