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【NFCタグを使った社員証が便利!】導入のメリットや注意点を詳しく解説


NFCタグを使った社員証って?

どのようなメリットがあるの?

NFCタグを使った社員証の導入を検討している方の中には、このような疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

NFCタグを使った社員証を導入すると、スムーズな本人確認や、スマートフォンとの連携などのメリットがあります。

ただし、導入する際は、セキュリティ対策の徹底や、紛失時の対応方針の策定などを検討することが重要です。

そこで今回は、NFCタグを使った社員証のメリットや、注意点などについてご紹介します。

また、株式会社ワールドビジネスサプライでは、NFC技術を活用した、事業拡大や効率化支援を行っています。

NFC技術について相談したい、事業に関して相談したい、という場合は、ぜひ一度お気軽にご連絡ください!

NFCタグについて

まずはじめに、NFCタグについて、以下の3つの項目に分けて解説します。

  1. NFCとは?
  2. NFCタグの仕組み
  3. RFIDとの違い

①NFCとは?

NFCNear Field Communication)とは「近距離無線通信」と呼ばれる技術で、数センチという非常に短い距離で、機器同士が無線通信を行う仕組みです。

通信速度は比較的遅いですが、瞬時にデータのやり取りができる点がメリットのひとつです。

NFCは、スマートフォンやICカード、ウェアラブル端末などに搭載されています。

代表的な活用事例には、SuicaやPASMOなどの交通系ICカード、Apple PayやGoogle Payなどのスマートフォン決済、デジタル名刺やドアの解錠などが挙げられます。

NFCは接続が簡単で、セキュリティ面でも優れているため、日常生活の多くのシーンで使われています。

②NFCタグの仕組み

NFCタグは、非常に小さなICチップとアンテナで構成された、非接触型の情報記録デバイスです。

スマートフォンやNFCリーダーなどの読み取り機から発せられる、電波によって起動します。

NFCタグは、電波エネルギーを受け取って動作し、URLやテキストなどの内蔵されたデータを送信します。

基本的に、NFCタグへの再書き込みはできますが「書き込み禁止」の設定も可能です。

製品に貼り付けたり、名刺に埋め込んだりするなどの柔軟な利用が可能で、マーケティングや商品管理、個人用途でも活用されています。

③RFIDとの違い

NFCは、RFID(Radio Frequency Identification)の一種ですが、両者には明確な違いがあります。

RFIDは、最大数十メートル離れた場所からでもタグを読み取れるのに対し、NFCは数センチ以内のごく近距離でしか通信できません。

また、RFIDは複数のタグを同時に読み取れますが、NFCは、1対1のスキャンが基本です。

そのため、RFIDは、物流管理や棚卸、在庫管理などの、大量かつ高速の読み取りに向いています。

一方、NFCは、スマートフォン決済や認証などの、個人間の確実なやり取りに適しています。

NFCタグを社員証に使うメリット

次に、NFCタグを社員証に使うメリットを4つ解説します。

  1. スムーズに本人確認ができる
  2. スマートフォンとの連携ができる
  3. 紛失時にすぐに利用を停止できる
  4. 情報の書き換えがしやすい

①スムーズに本人確認ができる

NFCタグを社員証に使うメリットの1つ目は「スムーズに本人確認ができること」です。

NFCタグが付いた社員証を使えば、カードをかざすだけで、ドアの開閉や出退勤の打刻などが済み、本人確認の手間を大きく軽減できます。

パスワードやサインインの操作が不要で、端末との通信も1秒以内と非常に高速です。

また、NFCは個人情報を一意に識別できる固有IDを扱うため、なりすましのリスクも抑えられます。

これにより、セキュリティ性を保ちながら業務の効率化も図れるのです。

勤怠管理システムや入退室記録と連携すれば、企業のセキュリティ強化にもつながります。

②スマートフォンとの連携ができる

2つ目は「スマートフォンとの連携ができること」です。

NFCタグを社員証として使いながら、さまざまな情報をスマートフォン上で確認、操作できるのが大きなメリットです。

たとえば、社員証をかざすことで勤怠アプリが起動したり、社内ポータルサイトのログイン情報を表示させたりできます。

また、クラウド上で情報を管理すれば、スマートフォン経由で、リアルタイムに情報更新や通知配信が行えます。

スマートフォンにNFC機能があれば、読み取り用のリーダーを別途用意する必要がないため、導入コストの心配もないでしょう。

③紛失時にすぐに利用を停止できる

3つ目は「紛失時にすぐに利用を停止できること」です。

万が一、社員証を紛失しても、NFCタグなら迅速に利用停止処理ができます。

NFCタグには、アクセス制御が設定されているため、紛失時には管理側のシステムから即時に無効化が可能です

そのため、第三者による悪用リスクを最小限に抑えることができます。

社員証の再発行も簡単で、再登録するだけで再利用が可能になるため、運用の手間も抑えられます。

④情報の書き換えがしやすい

4つ目は「情報の書き換えがしやすいこと」です。

NFCタグは、情報の書き換えが可能なため、社員の部署異動や役職変更などがあっても、新しい情報を簡単に上書きできます。

たとえば、社員番号や部署名、メールアドレスなどを更新する場合でも、物理的にカードを作り直す必要はありません。

専用アプリや管理ソフトで再登録するだけで対応可能です。

また、必要に応じて一時的なアクセス権を付与したり、イベント参加用の識別情報を追加したりするなど、柔軟な運用も可能です。

使い捨てにせず、継続的に運用できる点もコスト削減に効果的でしょう。

NFCタグを社員証に使う際の注意点

最後に、NFCタグを社員証に使う際の注意点を3つ解説します。

  1. セキュリティ対策を怠らない
  2. 紛失時の対応方針を決めておく
  3. 誤作動や読み取り不良に気をつける

①セキュリティ対策を怠らない

NFCタグを社員証に使う際の注意点の1つ目は「セキュリティ対策を怠らないこと」です。

NFCタグは便利な一方で、不正な読み取り(スキミング)などのリスクがあります。

そのため、社員証にNFCタグを使う場合は、暗号化通信やアクセス制御など、セキュリティ対策を徹底しなければなりません。

また、NFCタグに個人情報を直接記録するのではなく、ID番号だけを記録し、実際の情報はクラウドやサーバーで管理する設計が推奨されます。

読み取り機側の認証設定や、接触距離の短さを活かした安全設計などを取り入れることで、NFCを安全に活用できるでしょう。

②紛失時の対応方針を決めておく

2つ目は「紛失時の対応方針を決めておくこと」です。

社員証を紛失した場合に備えて、事前に明確な対応ルールを定めておくことが重要です。

NFCタグは、物理的な鍵としての役割を担うため、放置すれば、不正入室などのリスクが生じます。

NFCタグの識別番号ごとに利用を無効化できるようにし、紛失報告から何分以内に停止処理を行うかなど、再発行までの手順を明文化しておくと安心です。

あわせて、従業員に対して定期的な利用ルールの周知や、紛失時の連絡フローを整備することで、トラブルの拡大を未然に防げるでしょう。

③誤作動や読み取り不良に気をつける

3つ目は「誤作動や読み取り不良に気をつけること」です。

NFCタグは、基本的に安定した通信を行えますが、端末との距離や角度、周囲の環境によっては、読み取りに失敗することがあります。

とくに社員証をケースに入れたまま使用する場合や、ほかのICカードと重ねて携帯していると、通信が不安定になりやすい点に注意が必要です。

また、NFCタグ自体が破損したり劣化したりすると、反応が鈍くなることもあります。

定期的な動作確認や、読み取りエラー時の代替手段を準備しておくと、業務への支障を最小限に抑えられるでしょう。

NFCに関するご相談は、ワールドビジネスサプライへ

いかがでしたでしょうか。

今回は、NFCタグを使った社員証のメリットや、注意点などについてご紹介しました。

本記事でもご紹介した通り、NFCタグを使った社員証には、スムーズな本人確認や、スマートフォンとの連携などのメリットがあります。

なお、導入する際は、セキュリティ対策の徹底や、紛失時の対応方針の策定などを検討する必要があります。

株式会社ワールドビジネスサプライでは、NFC技術を活かしたさまざまな機器を提供しています。

NFCに関してご相談したいという方は、いつでもお気軽にご連絡ください!