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NFCタグでウェブサイトに誘導するには?仕組みや導入手順を詳しく解説!


NFCタグを使ってウェブサイトを開けるようにしたいけど、設定が難しそう

専門知識がないと、NFCタグに書き込みできないの?

NFCタグにウェブサイト情報を設定したい方の中には、このようにお悩みの方もいるでしょう。

NFCタグは非常に便利なデバイスです。

直感的に操作できることから、ビジネスシーンなどで広く活用されています。

本記事では、初心者の方に向けてNFCタグの基本的な概要やウェブサイト情報を設定する手順を解説します。

設定などでお困りの方は、ぜひご参考にしてください。

NFCタグとは?基本事項をおさらい

まずはじめに、NFCタグの基本事項について、以下の2つを解説します。

  1. 概要と仕組み
  2. QRコードとの違い

①概要と仕組み

NFCタグの基本事項の1つ目は「概要と仕組み」です。

簡潔に説明すると、NFCタグとは、ICチップが埋め込まれた小型のデバイスです。

近距離無線通信を使用しており、スマホなどのNFC対応の端末をかざすだけで、情報の読み取りや特定の動作に誘導することが可能です。

また、NFCタグは専門知識がない方でも準備物さえ揃っていれば簡単に設定できるため、ビジネスや日常での利用が広がっています。

②QRコードとの違い

2つ目は「QRコードとの違い」です。

スマホで読み取ってウェブサイトなどに誘導する点はQRコードと酷似していますが、NFCタグとQRコードには、大きな違いがあります。

  • アクションの回数…QRコードは読み取りまでに「カメラ起動」と「URLのタップ」の2アクションが必要だが、NFCはかざすだけの1アクションでサイト表示できる
  • デザイン…QRコードは印刷が必要だが、NFCタグはシールでの貼り付けや事前に埋め込むことができ、デザインに制約がない

つまり、NFCタグはデザインなどの見栄えや、ユーザー体験の向上などの観点から、QRコードよりも優れているのが特徴です。

NFCタグにウェブサイト情報を設定するための準備物

ここでは、NFCタグにウェブサイト情報を設定するための準備物として、以下の3つをご紹介します。

  1. NFCタグ本体
  2. NFC対応のスマートフォン
  3. 書き込み専用のアプリ

①NFCタグ本体

NFCタグにウェブサイト情報を設定するための準備物の1つ目は「NFCタグ本体」です。

NFCタグには、5種類の規格が用意されており、それぞれ機能や通信速度が異なります。

  • Type 1…読み書き可能でロック機能もあるが、比較的通信速度が遅い
  • Type 2…読み書きが可能でロック機能もあり、URLなどのデータの書き込みなど一般的な活用に広く使われている
  • Type 3…高速通信に対応しており、決済システムなどで使われている
  • Type 4…高度な設定が可能で、セキュリティ対策に優れている
  • Type 5…通信距離が比較的長いため、商品タグなど商品管理で使われている

NFCタグにウェブサイト情報を書き込むときは、Type 2のタグであれば十分でしょう。

Type 2のタグは、家電量販店やECサイトで購入可能です。

②NFC対応のスマートフォン

2つ目は「NFC対応のスマートフォン」です。

スマートフォンは、NFCタグの書き込みと読み取り確認の際に必要なため、NFC対応の端末でなければなりません。

所有しているスマートフォンがNFC対応かどうかを確認する手段は、以下の2つです。

  • スマートフォンの設定画面で確認する…多くの端末では、「設定」→「その他設定」→「NFC」で確認が可能
  • 公式サイトで確認…公式サイトを開き、NFC機能について記載があるか確認

③書き込み専用のアプリ

3つ目は「書き込み専用のアプリ」です。

App StoreやGoogle Playから、専用アプリをインストールしましょう。

書き込みには、「NFC Tools」や「Trigger」などのアプリを使用するのが一般的です。

なお、本記事では「NFC Tools」で設定する方法をご紹介するので、記事を見ながら設定したい方は「NFC Tools」を選びましょう。

NFCタグにウェブサイト情報を設定する手順

次に、NFCタグにウェブサイト情報を設定する手順について、以下の3ステップでご紹介します。

  1. 専用アプリを操作する
  2. NFCタグにスマホを近づける
  3. パスワードを設定する

①専用アプリを操作する

まずは、専用アプリ「NFC Tools」を開きましょう。

アプリを開いたら、「書く」→「レコードを追加」→「URL/URI」の順にタップします。

そうすると、URLの入力画面が出てくるので、誘導したいウェブサイトのURLを入力し、書き込みボタンをタップします。

②NFCタグにスマホを近づける

手順1の作業を終えると、「スキャンの準備ができました」という表示が出ます。

表示されたら、操作しているスマートフォンをNFCタグに近づけ、「NFCタグにアクセス」と表示されたらウェブサイト情報の書き込みが完了します。

書き込み後は、実際に読み込みできるか確認してみましょう。
 

③パスワードを設定する

手順2で終了しても良いですが、念のためにパスワードを設定しておきます。

パスワードを設定しておくことで、NFCタグへの上書きなどを防止することができます。

パスワードの設定は、「NFC Tools」を開き、「その他」→「パスワードを設定」をタップします。

任意のパスワードを入力後、スマートフォンをNFCタグにかざせば、登録が完了します。

NFCタグとウェブサイト表示に関するよくある質問

最後に、NFCタグとウェブサイト表示に関するよくある質問について、以下の3点を回答します。

  • 一度書き込んだタグは書き換えられる?…書き換え可能ですが、製品によっては 回数制限があります。
  • コストはどれくらいかかる?…タグ本体は1枚数十円です。
  • タグをかざしても反応しないのはなぜ?…スマートフォンのNFC機能がオフになっていたり、タグの読み取り位置がずれていたりすると、反応しないことがあります。

なお、問題の解決には、専門知識が必要なケースもありますので、お困りであれば専門家に相談しましょう。

NFCタグの導入に関するご相談は、ワールドビジネスサプライへ

NFCタグの設定は複雑そうに見えますが、専用のアプリがあれば誰でも簡単に書き込みができます。

また、NFCタグでウェブサイトを表示できれば、ビジネスや販促などの様々な場面で活用できるため、競合と差をつけるためにも、早めの導入がおすすめです。

ワールドビジネスサプライでは、NFCタグの選定から導入設計、設定・運用サポートまでを一貫して提供しています。

NFCタグの導入や設定でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。