【デバイスを使ってNFCタグにプログラムする方法】初心者に向けて詳しく解説!
「デバイスを使ってNFCタグにプログラムするにはどうしたらいいのだろう」
このようにお悩みではありませんか。
NFCタグにプログラムすると、スマートフォンをかざすだけでWebサイトを開いたり、Wi-Fi設定を自動で行ったりするなど、一定の動作が自動化できます。
本記事では、デバイスを使ってNFCタグにプログラムする方法を初心者向けに解説します。
必要な物から設定手順、書き込める内容までを一通り理解できる内容のため、ぜひ参考にしてください。
NFCタグにプログラムするための準備物
まずはじめに、NFCタグにプログラムするための準備物として、以下の3つをご紹介します。
- データが空のNFCタグ
- NFC対応のデバイス
- プログラムができる専用アプリ
①データが空のNFCタグ
プログラムを行うには、まず未使用または初期化済みのNFCタグが必要です。
一般的には「NTAG213」「NTAG215」「NTAG216」といった規格が使われ、FCサイトや家電量販店で購入できます。
また、タグの種類によって書き込めるデータ容量が異なる点には注意が必要です。
URLなど軽いデータなら「NTAG213」を、アプリ連携や設定情報を入れる場合は容量の大きい「NTAG216」を選びましょう。
②NFC対応のデバイス
NFC対応のデバイスには、Android端末やiPhone(7以降のモデル)があります。
機種によって仕様などが異なるため、詳細はメーカーの公式ホームページで確認しましょう。
また、パソコンで利用する場合は、USB接続のNFCリーダー/ライター(例:ACR122Uなど)を使うことでタグの書き込みが可能です。
スマートフォンで行うのが最も簡単ですが、業務で大量のタグに書き込む場合はPCや専用端末を使うのが効率的です。
③プログラムができる専用アプリ
NFCタグにプログラムできる専用アプリには、「NFC Tools」や「NFC TagWriter by NXP」があります。
なお、初心者の場合は、直感的に作業しやすい「NFC Tools」がおすすめです。
Androidユーザーの場合はこちらから、iPhoneユーザーの場合はこちらからインストールできます。
デバイスを使ってNFCタグにプログラムする方法
次に、デバイスを使ってNFCタグにプログラムする方法を以下の3つの手順でご紹介します。
- 専用アプリを操作する
- NFCタグとデバイスを近づける
- プログラムできたか確認する
①専用アプリを操作する
まずは、専用アプリ「NFC Tools」を起動します。
起動したらメニュー画面が開くので、「書く」→「レコードを追加」の順にタップします。
タップすると、プログラムしたい項目が一覧で表示されるので、内容を選択して入力画面に進みます。
ポップアップに従って内容を入力し、「スキャンの準備ができました」という画面が表示されればプログラムの準備が完了します。
②NFCタグとデバイスを近づける
「スキャンの準備ができました」が表示されている状態で、スマートフォン背面にNFCタグを近づけます。
なお、スマートフォンのNFCアンテナの位置は、端末の上部(カメラ付近)にあるため、位置がずれないようにしっかりと重ねましょう。
タグにスマートフォンをかざした後、「NFCタグにアクセス」と表示されたらプログラム完了です。
③プログラムできたか確認する
プログラムが終わったら、設定した内容で正しく動作するか確認しましょう。
もし動作に失敗する場合は、スマートフォン端末やNFCタグの故障、設定ミスなどが考えられます。
NFCタグの初期化やスマートフォン端末の設定の切り替えを行い、再試行してみましょう。
NFCタグにプログラムできる内容
最後に、NFCタグにプログラムできる内容について、以下の5つをご紹介します。
- URLの遷移
- アプリの起動
- プログラムができる専用アプリ
- Wi-FiやBluetoothの設定
- IoT機器の操作
①URLの遷移
NFCタグにWebサイトやSNSのURLを設定することで、特定のページを自動で表示させることが可能です。
ビジネスでは、以下のシーンで活用されているケースが多く、顧客体験の向上に役立つことから、様々な企業が導入しています。
- 飲食店…メニューが掲載されたページを表示させ、モバイルオーダー機能として利用
- 展示会…自社サイトや製品ページへ誘導することで販売促進に貢献
②アプリの起動
NFCタグにアプリの起動をプログラムすることで、スマートフォン端末を操作せずにアプリを立ち上げることができます。
LINEやInstagramなど、特定のアプリを頻繁に開く場合は、一連の操作が自動化されるため、時間短縮につながるでしょう。
③連絡先の共有
連絡先の共有は、名刺代わりに使える機能として大変優秀です。
NFCタグに自分の名前・メール・電話番号を登録しておけば、相手がスマホをかざすだけで連絡先を保存できるため、スムーズな自己紹介が可能になります。
営業担当の方など、第一印象を大切にしたい方は導入を検討してみましょう。
④Wi-FiやBluetoothの設定
NFCタグには、Wi-FiのSSIDやパスワード、Bluetoothのペアリング情報などをプログラムすることもできます。
たとえば、来店客がすぐにWi-Fiへ接続できるように、店舗の入り口やテーブルにNFCタグを設置しておけば、スマートフォンをかざすだけで自動的にネットワーク接続が完了します。
接続作業に不慣れなユーザーでも簡単に利用できるため、店舗の利便性向上や業務効率化に役立ちます。
⑤IoT機器の操作
NFCタグを使えば、IoT機器の操作をワンタッチで行うことも可能です。
たとえば、NFCタグをオフィスの入口に設置し、スマート照明のON/OFFの切り替えや、会議室のエアコンやプロジェクターを起動することができます。
会議などの場面でスムーズな動作ができれば、議題に集中できるため、職場で導入されているケースも少なくないでしょう。
NFCタグの導入や設定でお困りの方は、ワールドビジネスサプライへ
デバイスを使ってNFCタグにプログラムする方法は、スマートフォン端末と専用アプリを使うのが一般的です。
しかし、大量のNFCタグに書き込むケースや、複雑なプログラムが必要なケースの場合、前述した方法ではプログラムに失敗することも珍しくありません。
そのため、自力での操作が困難なときは、専門家に相談することをおすすめします。
ワールドビジネスサプライでは、NFCタグの選定からプログラムまで一気通貫でお任せいただけます。
NFCタグを使ったシステム導入やプロモーションを検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。