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【近距離無線通信とは?】NFCの特徴や仕組み、スマホで活用する方法をご紹介!


近距離無線通信って何だろう?

近距離無線通信について、技術の仕組みや活用事例について知りたい

近距離無線通信という言葉を初めて聞いた方、あるいは近距離無線通信を活用して新たなビジネスを始めたいと考えている方の中には、このような疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

近距離無線通信は、今や現代社会になくてはならない技術であり、幅広いあらゆる事業やビジネス、仕組みに役立っています。

そこで今回は、近距離無線通信に焦点を当て、近距離無線通信の種類や特徴、活用事例などについてご紹介します。

また、株式会社ワールドビジネスサプライでは、近距離無線通信の一種であるNFCを活用したビジネスや事業展開のサポートを行なっています。

NFCについて知りたい、自社の事業拡大に関する相談がしたいという方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

NFCについては「【NFCタグとは?】具体的な仕組みや活用方法、世の中の事例などをご紹介!」にてご紹介しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください。

近距離無線通信とは?

まずはじめに、近距離無線通信についてご紹介します。

近距離無線通信とは、数センチから数十メートル程度の短い距離で、機器同士が無線でデータをやり取りする通信技術の総称です。

代表的なものには、NFC(Near Field Communication)やBluetooth、Wi-Fi、RFID、IrDAなどがあり、それぞれ通信距離や用途に応じて使い分けられています。

近距離無線通信の技術の大きな特徴は、ケーブルを使わずに機器同士を接続できること、そして操作がシンプルであることです。

たとえば、スマートフォンをかざすだけで支払いが完了する「タッチ決済」は、NFCの代表的な活用例です。

近距離無線通信は、スマートフォンやPCだけでなく、スマート家電、医療機器、オフィスの入退室管理などにも導入されており、私たちの生活やビジネスをより快適で効率的なものにしています。

近距離無線通信の種類と特徴

次に、近距離無線通信の種類と特徴について、以下の4つに分けてご紹介します。

1, NFC
2, Bluetooth
3, IrDA(赤外線通信)
4, Wi-Fi

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①NFC

近距離無線通信の種類の1つ目は「NFC」です。

NFC(Near Field Communication)は、数センチ以内という非常に短い距離で通信ができる技術で、主にタッチ決済や入退室管理、デジタル名刺などに活用されています。

端末をかざすだけで通信が成立するため操作が簡単で、日常的に使用されるスマートフォンやICカードにも搭載されています。

通信距離が短い分、セキュリティ性が高く、不正アクセスや盗聴のリスクが低いのが特徴です。

日本ではSuicaやPASMOなどの交通系ICカードにも採用されており、生活に密接に関わっている技術の一つと言えます。

 

②Bluetooth

2つ目は「Bluetooth」です。

Bluetoothは、数メートルから数十メートルの距離で、音声やデータなどをワイヤレスでやり取りできる無線通信技術です。

今や聞いたことが無いという人の方が圧倒的に少ないでしょう。

イヤホンやスピーカー、スマートウォッチなどに広く使われており、ペアリングによって機器同士を接続する仕組みとなっています。

省電力型のBluetooth Low Energy(BLE)も登場しており、バッテリー消費を抑えながら常時接続が可能な点が魅力です。

NFCより通信距離や速度に優れているため、継続的なデータ通信が必要な場面に適しています。

 

③IrDA(赤外線通信)

3つ目は「IrDA(赤外線通信)」です。

IrDAとは、赤外線を使って通信を行う方式で、かつては携帯電話やリモコンなどで広く使われていました。

この技術は、数十センチから1メートル程度の範囲で通信できるものの、障害物があると通信できないという特徴があります。

そのため、通信する機器同士を正確に向かい合わせる必要があるなど、使い方に制限があります。

現在ではBluetoothやWi-Fiなどに置き換えられつつありますが、医療機器など一部の分野では今も活用されています。

 

④Wi-Fi

4つ目は「Wi-Fi」です。

Wi-Fiは、家庭やオフィスでよく利用されている無線LANの一種で、数十メートルから100メートル程度の範囲で高速 / 大容量の通信が可能です。

インターネット接続に欠かせない技術であり、スマートフォンやパソコン、スマート家電など、多くのデバイスがWi-Fiに対応しています。

他の近距離無線通信と比べると消費電力は高めですが、その分データ転送速度が速く、多数のデバイスとの同時接続にも優れています。

業務用やエンタメ利用にも広く活用されている技術です。

近距離無線通信の活用事例

本章では、近距離無線通信の活用事例について、以下の4つをご紹介します。

1, タッチ決済 / モバイル決済事業(NFC)
2, ワイヤレスイヤホン(Bluetooth)
3, 在庫管理 / 物流追跡(IrDA)
4, スマートホーム・IoT機器連携(Wi-Fi)

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①タッチ決済 / モバイル決済事業(NFC)

近距離無線通信の活用事例の1つ目は「タッチ決済 / モバイル決済事業(NFC)」です。

NFCは、カードやスマートフォンを専用端末にかざすだけで支払いが完了する非接触型の通信技術であり、現在ではコンビニや飲食店、交通機関などで広く利用されています。

Apple PayやGoogle Pay、交通系ICカードなどのサービスは、まさにこのNFC技術によって支えられています。

直接的な操作によって情報通信を行うため、現金やクレジットカードの差し込み操作が不要であり、スピーディーでストレスのない決済体験が可能です。

また、通信距離が非常に短く、一定の距離でしか情報が伝わらない仕組みであるため、不正アクセスや情報漏洩のリスクが低く、セキュリティ面でも優れています。

 

②ワイヤレスイヤホン(Bluetooth)

2つ目は「ワイヤレスイヤホン(Bluetooth)」です。

Bluetoothは数メートルから数十メートルの範囲で音声やデータを安定してやり取りできる無線通信技術で、ワイヤレスイヤホンにおいてはほぼ標準的に採用されています。

AirPodsやその他のBluetoothイヤホンをスマートフォンに接続することで、ケーブル不要で音楽を楽しんだり、通話を行ったりすることができます。

近年ではBluetooth Low Energy(BLE)という省電力型の技術も普及し、バッテリー持ちを気にせずに日常的に使用することが可能になっています。

 

③在庫管理 / 物流追跡(IrDA)

3つ目は「在庫管理 / 物流追跡(IrDA)」です。

IrDA(赤外線通信)は、かつては主に携帯電話やリモコンなどで使われていた通信技術ですが、現在でも特定の分野で活用されています。

在庫管理や物流追跡の現場では、赤外線の直進性と誤動作の少なさを利用して、短距離での確実なデータ送信が行われています。

たとえば、医療品や精密機器などの管理において、誤差のない個体識別が求められる場面では、赤外線通信の正確性が重宝されます。

また、赤外線は光が通らない場所では通信ができないため、意図しない外部との接続リスクが少なく、セキュリティ面での安心感も評価されています。

 

④スマートホーム・IoT機器連携(Wi-Fi)

4つ目は「スマートホーム・IoT機器連携(Wi-Fi)」です。

Wi-Fiは、家庭内ネットワークや業務環境において標準的に利用される無線通信技術であり、近年ではスマートホーム化の中心的な役割を担っています。

スマート照明やスマートスピーカー、エアコン、監視カメラなど、さまざまなIoT機器がWi-Fiを通じてインターネットやスマートフォンと接続され、遠隔操作や自動制御が可能になります。

たとえば、外出先からスマホで室内のエアコンを操作したり、カメラの映像を確認したりすることができ、生活の利便性と安心感が大きく向上します。

また、高速かつ大容量の通信が可能なWi-Fiは、スマート社会の基盤として今後ますます重要性を増していくと考えられています。

近距離無線通信のメリット

最後に、近距離無線通信のメリットについて、以下の4つをご紹介します。

1, ワイヤレスでの通信が可能
2, 高いセキュリティ性が担保されている
3, 省電力で機器にやさしい
4, 利用シーンが非常に広い

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①ワイヤレスでの通信が可能

近距離無線通信のメリットの1つ目は「ワイヤレスでの通信が可能であること」です。

NFCやBluetooth、Wi-Fiなどを活用すれば、スマートフォンやイヤホン、PC、家電などさまざまな機器同士を無線で接続することができます。

これにより、配線の煩わしさや物理的な制約を解消し、ユーザーにとっても直感的かつ快適な使用体験を提供します。

たとえば、スマートフォンを端末にかざすだけで支払いができたり、イヤホンを耳に装着するだけで音楽が流れたりと、シームレスな操作が可能です。

近距離という特性上、機器間の設定や接続が簡単である点も、ワイヤレス通信の大きな利点といえるでしょう。

 

②高いセキュリティ性が担保されている

2つ目は「高いセキュリティ性が担保されていること」です。

近距離無線通信は、通信距離が限られていることから、第三者が不正にアクセスするリスクが比較的低いとされています。

特にNFCは、数センチ以内という超短距離でしか通信が成立しないため、盗聴や改ざんといったリスクを最小限に抑えることができます。

さらに、近年では暗号化技術やトークン化、2段階認証などのセキュリティ対策が強化されており、決済や個人認証といったセンシティブな情報のやり取りにも安心して活用できます。

企業や医療現場など、高度なセキュリティが求められる場面でも導入が進んでいるのは、こうした技術的背景があるからです。

 

③省電力で機器にやさしい

3つ目は「省電力で機器にやさしいこと」です。

Bluetooth(特にBLE)やNFC、ZigBeeなどの近距離無線通信技術は、通信に必要な電力が非常に少なく、省エネ性能に優れています。

そのため、バッテリー駆動のスマートウォッチや活動量計、各種センサー機器など、小型で電力に制限のある機器にも最適です。

また、NFCにはパッシブ型と呼ばれる「電源不要」のタイプもあり、カードやタグとして安価に導入できます。

これにより、長時間使用しても電池消耗が少なく、メンテナンスの手間も軽減できるため、コストパフォーマンスの良さも評価されています。

 

④利用シーンが非常に広い

4つ目は「利用シーンが非常に広いこと」です。

ここまで読んだ方はすでにご理解いただいている通り、近距離無線通信は私たちの想像以上に幅広い分野や領域で活用されています。

言い換えれば、皆さんもすでに意識せずにこれらの技術を使いこなしているのです。

例えば、スマートフォンをかざすだけで支払いができるモバイル決済、ワイヤレスイヤホンによる音楽再生、自宅のWi-Fiを通じた動画視聴やオンライン会議など、すべてが近距離無線通信によって実現されています。

さらに、スマートロックやスマート家電、物流の在庫管理、病院での医療データ連携など、日常生活から産業まで幅広く活用されており、利便性 / 効率性の向上に大きく貢献しています。

近距離無線通信は、もはや私たちの生活に不可欠なものであり、今後も多くの新しい技術の土台となるものと言えるでしょう。

NFCに関するご相談は、ワールドビジネスサプライへ

いかがでしたでしょうか。

今回は、近距離無線通信に焦点を当て、近距離無線通信の種類や特徴、活用事例などについてご紹介しました。

本記事でもご紹介した通り、近距離無線通信にはNFCやBluetooth、Wi-Fiなどの複数の種類があり、それぞれ用途や特徴が異なります。

株式会社ワールドビジネスサプライでは、その中でもNFCに焦点を当て、企業の事業拡大や新たなビジネスチャンスの発見をサポートしています。

NFCに関してご相談したいという方は、いつでもお気軽にご連絡ください!